猫のPSS












猫のPSSに対して腹部正中切開にて開腹。CT所見から左胃静脈領域から横隔静脈(横隔膜周辺静脈)を介して後大静脈へ流入する異常血管を確認した。周囲組織から短絡血管を慎重に分離した。門脈圧測定したところ、術中(ベースライン)門脈圧は11 mmHgであった、一時的仮遮断時門脈圧:13 mmHgを示していた、閉鎖デバイスの設置は短絡血管にアメロイドリング(内径5 mm)を適切な位置で装着。血管の屈曲・過度な圧迫が生じないこと、周囲臓器との干渉がないことを確認。術後は神経症状(発作・異常行動)と低血糖は猫PSS術後で特に注意が必要なため、以下を重点モニターとする。
- 血糖:定期測定(低血糖時は速やかに補正)
- 神経症状:痙攣、旋回、盲目様行動、過興奮など
- 循環・腹部:腹痛、嘔吐、腹水兆候、腸管うっ血
- 肝機能・アンモニア/胆汁酸:経過に応じ再検
- 内科併用:必要に応じラクツロース、抗菌薬、肝庇護等
アメロイドリングにより時間経過で短絡が段階的に減少することが期待される。術後は合併症(特に神経症状・低血糖)を警戒し入院管理を継続し、全身状態が安定した段階で退院とする。退院後は臨床症状、血液検査(アンモニア・胆汁酸等)でフォローする。

