ダクタリ会

症例

糖尿病性ケトアシドーシス

10歳の高齢犬が、多飲多尿、元気食欲低下、嘔吐を主訴に来院しました。
検査では高血糖、膵炎、アニオンギャップ増加性代謝性アシドーシスなどが確認され糖尿病性ケトアシドーシスと診断し、入院治療を開始しました。
入院中は順調に血糖値のコントロールができていたものの、退院後はインスリンを増量してもコントロールできなくなり、再度入院することになりました。

糖尿病は様々な背景疾患が引き金となって発症します。この患者さんは膵炎と性ホルモンの上昇(プロジェステロン)があったためインスリンが効きにくい状態となっていましたが、ホルモンの拮抗薬を使用することにより数日後にはインスリンがいらない程度にまで回復しました。通常は発情後にプロジェステロン濃度が高い黄体期が2ヶ月程度持続しますが、これがなくなれば自然と糖尿病は改善します。
今回は命に関わる状態であったためホルモン拮抗剤(アリジン)により治療を行いました。

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