ダクタリ会

症例

股関節全置換術 #16

犬の時に交通事故にあった犬をレスキューした。一緒に生活を始めてみると後ろ足の使い方がなんとなくおかしいのでは無いか?かかりつけ医に相談したところ古い大腿骨骨折が認められました。かかりつけ医からなんとかして欲しいとリクエストがありました。CTで確認すると大腿骨に変形が確認されました。同時に関節炎も生じています。大型犬であるため股関節全置換術が適応となります。手術に先立ち変形癒合した大腿骨の形状を理解する目的とインプラントを正しく設置するために3Dプリンター模型からTHRのリハーサル手術を行いました。大腿骨近位に変形癒合があり慎重にステムをリーミングする必要があります。大腿骨には骨折を予防するためにサポートプレートを使用しました。このような変形癒合に対するTHRは非常に難易度の高い手技となります。しかしながらCTや3Dプリンター模型などのテクノロジーを駆使し、動物の整形外科臨床に生かすことで痛みからワンコを救うことが可能となります。

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