ダクタリ会

症例

股関節形成不全に伴う大腿骨頭靭帯断裂

有痛性の股関節の亜脱臼(若齢期の股関節形成不全により関節包の緩みに伴い大腿骨頭靭帯の断裂)に対してトグルピン変法で再建した。麻酔下の触診ではシャープなオルトラニが確認された。外側より股関節にアプローチ、深臀筋切腱により直下の関節包をT字切開。断裂した大腿骨頭靭帯を可及的にデブライドメント、目視下で寛骨臼窩に3.4のドリルホールを作成後、3.3のトグルピンを骨盤腔内に投下これをアンカーとする。大腿骨頭側より2.0のトンネルをレトログレードに第三転子付近まで作成。1.9ワイアパッサーを利用し、寛骨臼より第三転子までスーチャーリレー。脱臼した大腿骨頭を寛骨臼内に誘導。大腿骨をやや内転位で保定しエンドボタンと締結。関節包と深臀筋を縫合し閉創。自骨温存により、骨頭頸部切除関節形成術と異なり翌日より着地。

 

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