ダクタリ会

症例

股関節形成不全に対する股関節全置換術

痛症状(股関節形成不全)のある大型犬を優れた機能回復と除痛効果が期待できる股関節全置換術で対応して欲しいと主治医からリクエストがありました。人と同様にカップ、ヘッド、ネック、ステムの4つのインプラントで痛んだ股関節を全置換しました。人は野球やソフトボールの試合の後で背中や腰が痛くなればドラッグストアでロキソニンを買ったり、マッサージを受けたりすることもできます。犬は言葉を持たないので痛みを訴えて自ら病院に来ることもできません。”痛み止め”を買いに行くこともできません。人も犬も猫も痛みは共通して感じます。犬だから、猫だから痛みは我慢さても良い?この考え方は間違っています。一緒に生活しているワンコの歩き方や走り方が何となくおかしいな?ニャンコがジャンプしなくなった?と感じたらまずかかりつけの動物病院を受診し、必要な時は整形外科(骨・関節・靭帯など)の病気を詳しく診察してくれる病院を勧めてもらいましょう。動物たちは人と比べて寿命も短く20年も生きられないのです。せめてその短い時間は痛みなく快適に過ごしてもらいたいと思います。

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