ダクタリ会

症例

胃拡張捻転症候群(GDV)

高齢の秋田犬が胃拡張捻転症候群を発症し、主治医より夜間に緊急手術依頼がありました。
かかりつけの病院で胃内に貯留したガスを抜いて下さっていたため、拡張はある程度改善していましたがX線を確認すると心臓へ還流する大血管である後大静脈が圧迫されて虚脱しています。

直ちに輸液処置を行い、安定化させたのちに緊急手術を行いました。
幸い発症からの時間は短かかったため臓器壊死や血管損傷はなく、通常の捻転整復と胃固定術のみで手術は終わりました。
数日入院治療を行い状態は改善。自分からごはんを食べられるようになり退院することができました。

発症してからの時間が長ければ致死的となりますが、飼い主さんの早期発見と主治医の先生の迅速な対応が救命につながりました。

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