ダクタリ会

症例

胃腺癌 胃部分切除

ボストンテリア、12歳、去勢雄のワンちゃんが、長期間の食欲不振胃壁の肥厚とその精査を主訴に来院されました。内視鏡検査で、胃体部に潰瘍病変を認め、内視鏡生検の病理検査で胃腺癌と診断されました。潰瘍病変が食欲不振の原因となっている可能性が高く、胃の部分切除および腫大した胃リンパ節切除を行いました。手術中、胃の腫瘤部分を触診した際に血圧や心拍が上昇し、明らかな疼痛反応が認められました。幸いにも手術後2日目から自力採食を認め、7日後に退院しました。犬の胃腺癌は悪性度が高く再発率も高い腫瘍であるため、手術は緩和的になることが多いのですが、潰瘍部は重度の疼痛が伴うため、外科的に胃の部分切除をすることで再び食事ができる様になります。

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