ダクタリ会

症例

胃部分切除術・ビルロートI

11歳のワンちゃんが慢性嘔吐の精密検査で来院されました。CTでは胃の幽門部に4cm大のしこりが確認され、胃の内容物の排泄障害が生じていることが
疑われました。手術は胃部分切除(ビルロートⅠ)で行われ、術後に空腸カテーテルが設置されました。術後1週間で退院し、慢性の嘔吐は消失しました。病理検査は低悪性度の平滑筋肉腫でサージカルマージンは完全切除でしたが、念のためかかりつけ医で定期的に超音波検査を受けてもらうことになりました。犬の慢性嘔吐の患者さんでは内視鏡とCTを組み合わせて評価することが多く、特に胃壁の評価を行う場合は超音波、CTなどが有効です。

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