ダクタリ会

症例

脛骨遠位骨折に対するMIPO

さんの脛骨遠位端骨折に対応して欲しいと主治医より連絡があった。3.0チタン合金ワイアーを髄内釘として順行性に膝蓋靭帯の脇から骨折端を超えて遠位骨片に到達させた。脛骨内側にメッツエンバームで作成した皮下トンネルに2.0 Tinanium Lockingプレートを 滑り込ませ、髄内釘に干渉しないようにレイアウトし数本のスクリューで回旋防止のためのプレート固定術をおこなった。骨折は疼痛管理のため原則的に入院が必須となるが、MIPOはほとんど皮膚切開も行わないので翌日に退院できる。このため猫の入院ストレスも軽減できる。また、猫の骨は真っ直ぐな部分が多いのでMIPOによるPlate & Rodテクニックが適応となる症例は少なくない。MIPOとは”minimally invasive plate osteosynthesis” の略で、最小侵襲整形外科のなかの一つの重要なテクニックである。

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