ダクタリ会

症例

脾臓破裂

13歳のワンコがお家で急に具合が悪くなり、ふらつきが見られ、転倒、意識を失ったそうです。すぐにかかりつけ医を救急で受診したところ貧血と超音波検査で腹腔内で出血しているとのことでした。すぐに静脈内に急速輸液が開始され、徐々に意識の回復が見られたとの事。出血の原因と必要な治療をしてほしいと主治医から連絡がありました。無麻酔CTで腹腔内の詳細を確認したところ、脾臓破裂による出血性ショックと診断されました。直ちに開腹し、止血ための脾臓摘出術を行いました。その後、腹腔内から回収した自己血の輸血を行いました。幸い術後4日で元気に退院となりました。今後は脾臓の病理検査結果に基づき治療方針を決定します。高齢のワンコでは脾臓に腫瘤が隠れていることがあるので、定期的な血液検査に加えてエックス線やエコーによる画像診断が理想的です。

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