ダクタリ会

症例

脾臓腫瘤破裂による腹腔内出血

高齢の小型犬が、散歩中に何かを食べてしまい帰宅後から嘔吐をしているとのことで救急来院しました。
異物の誤食が疑われる状況ではありましたが、身体検査では可視粘膜の蒼白、心拍数増加、腹痛などが認められ単純な異物の摂取ではない可能性が高まりました。

腹部エコー検査で巨大な脾臓腫瘤、少量の腹水(血液)の貯留が確認され、「脾臓腫瘤破裂によるショック」と診断、点滴を開始し状態安定化後にすぐ外科手術に移りました。

飼い主さんが早めに病院に連れてきていただいたのですぐに治療を行うことができましたが、もし1日遅れていたら貧血はさらに進行し輸血が必要になっていたことでしょう。
高齢の子が体調を崩した場合は「とりあえず様子みよう」ではなく病院を受診しましょう。

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