ダクタリ会

症例

膝蓋骨内方脱臼グレード4に続発した前十字靭帯断裂に対するCBLO+TTT #121

8歳のレスキュー犬(元々両側のパテラG4、体重は3kgであり 非常に小柄)右後肢の跛行が顕著になり。かかりつけ医を受診したところ、前十字靭帯断裂の併発と診断されました。パテラは徒手により大腿骨滑車に完納出来ない状態であり、またドロアーサイン、脛骨圧迫試験は陽性でした。関節鏡では内側半月板損傷も確定されました。ウエッジリセッションにより大腿骨滑車形成術、前十字靭帯断裂に対してCBLOを実施、また膝蓋骨内方脱臼に対して、膝関節のアライメント調整のため、追加の骨切りにより、脛骨粗面転位術TTTを実施しました。CBLOのメリットは脛骨近位の面積がTPLOに比較しておよそ33%広く(当院でのシミュレーション)確保できるため、膝蓋骨内方脱臼併発時などで、追加して何らかの手技を行いたい時に、選択肢が広がることです。状況により、内旋矯正のラテラルスーチャー法なども追加可能です。

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