ダクタリ会

症例

膝蓋骨高位に対する脛骨粗面遠位化術

ストンテリア

診断名: 膝蓋骨高位(Patella Alta)・膝蓋骨内方脱臼(Medial Patellar Luxation Grade II)

術式: 脛骨粗面遠位化術(部分的骨切除)およびプレート・ワイアーによる固定
時折、後肢のスキップ様跛行を呈し、整形学的評価およびエックス線検査により膝蓋骨高位と内方脱臼が確認された。大腿骨滑車との整合性が乏しく、膝蓋骨の位置異常が見られた。

【手術】

  1. 骨切り
    膝蓋靱帯の牽引力を正しく伝達させる目的で、脛骨粗面を一部骨切し遠位方向へ移動。
  2. 固定
    脛骨粗面は目的の位置に移動させた後、 Locking Plateと複数のスクリュー、ワイアーで安定化。
    プレートの固定状況はエックス線画像で良好で、骨片の整合性も確保されている。
  3. 整復確認
    膝蓋骨は大腿骨滑車に正しく誘導され、術中における再脱臼は認められなかった。

【術後評価】

  • 側面・前後像において、プレートとワイアーによる固定状態は安定。
  • 膝蓋骨は大腿骨滑車に適正に収まっており、パテラアラタの改善がX線上からも明瞭。
  • 骨切部に大きなステップや不整像は認められず、良好な整復状態。

【考察】
本症例のような膝蓋骨高位に対して、脛骨粗面遠位化術は有効な矯正手技である。

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