ダクタリ会

症例

若齢犬の股関節形成不全に対する三点骨盤骨切り術

三点骨盤骨切り術(Triple Pelvic Osteotomy)は犬の股関節形成不全に対し行われる骨盤矯正術です。
腸骨、恥骨、坐骨の三か所の骨をカットし、寛骨を腹捻させ特殊な矯正用のプレートで固定するというものです。
(人でいうキアリ骨盤矯正術に類似した術式)
適応年齢はおよそ6ヶ月から12ヶ月齢の若い時期の犬で、亜脱臼が酷くない、また股関節症が最小限の症例に行われます。
うまく矯正されれば犬は自骨を使って生涯に渡って生活することが可能です。

残念ながら、適齢期を逃してしまった有痛性の股関節症の患者さんには救済的な股関節全置換術(THA)を行うことが
可能です。※大腿骨頭頸部切除術(FHNE)は中型、大型犬ではふさわしくありません。
患者さんはオスのゴールデンレトリバー 35kgです。術前と12週後のエックス線です。(左股関節にTPO実施)
かかりつけの先生が適齢期に当センターをご紹介いただき、ご家族に手術を決断していただきましたので良好な経過を得ることができました。
我々は予防に勝る治療法はないと考えています。

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