ダクタリ会

症例

超小型犬の前十字靭帯断裂に対するCBLO #114

6歳の体重2kg台の超小型犬の左後肢跛行が改善しないので検査と必要があれば手術をしてくださいと主治医から連絡がありました。膝蓋骨内方脱臼を併発した前十字靭帯断裂と判断しました。膝蓋骨内方脱臼を持っている小型犬が急に後肢を使えなくなる場合は前十字靭帯断裂を考慮に入れて検討します。関節切開で内側半月板損傷を確認しました。大腿骨滑車は形成されておらず、平坦化していました。外側の余剰関節包を切除、内側の解放術を行い、大腿骨滑車造溝術を行いました。前十字靭帯断裂に対して脛骨内側に9mmのドーム状骨切り術を行い、その後20°の回転矯正し、マッシュルームプレートで固定しました。術後に脛骨圧迫試験が陰性に解消されていることを確認し、閉創しました。非常に小型であるためインプラントのレイアウトに苦慮しましたが、徐々に機能回復をしてくれると思います。

症例カテゴリー

ページトップへ