遅発性半月板損傷






18 ヶ月前、前十字靭帯部分断裂に対しCBLOにより膝関節機能的安定化を行った患者さんが術後経過は良好であったが、手術を行った患肢に再び跛行を生じるようになったとのことで再受診しました。このように長期経過した後に跛行の再発が起こる場合、まず3つの原因を考えなくてはなりません。
1.インプラントに起因した問題:感染、外気温の低下による感作、骨肉腫(可能性は低いが念頭に入れる。)
2.骨関節症:TPLO/CBLOを行ったとしても少しづつ進行する。
3.遅発性半月板損傷:当センターでの発生率は約2%(大型犬に多い)
徒手による検査では3が濃厚と考えられました。セカンドルック関節鏡下で遅発性半月板損傷が確定され、内側半月板尾部の部分摘出が行われました。前十字靭帯は部分断裂の状態で温存されており、CBLOによる一定の効果があったと思われました。なぜ、遅発性半月板損傷が起こるのか?まだはっきりとした理由は分かっておらず、TPLO/CBLOであっても前方へのスラストは解消されているが、内旋制御ができないので半月板に遅発性損傷が生じるのかもしれません。

