ダクタリ会

症例

門脈体循環シャント PSS

4歳のワンコがふらつき、流涎とのことで精査のため紹介来院しました。血液検査で高アンモニア血症が確認されたため、門脈シャントが疑われ、CT検査により奇静脈シャントが確定されました。まず術前に肝性脳症の管理のため、ラクツロース や肝臓サポートなどの食事管理と内科治療が行われました。その後、根治を目指してシャント血管結紮術を計画しました。術中の門脈圧は16mmHgとやや高値を示しており、またシャント血管を仮遮断したところ、門脈圧が20mmHgを超えてきました。完全結紮に耐えられないと判断し、5.0mmのアメロイドコンストリクターを装着しました。この装置により徐々にシャント血管が絞扼、遮断され、肝臓への血流が改善し、徐々に肝機能が回復してくることが期待されます。

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