ダクタリ会

症例

頸部椎間板ヘルニアに対するPLDD(経皮的レーザー椎間板除圧術)

パグちゃんが急に首を痛がるようになりその後、四肢麻痺になり全く歩けなくなっているので直ぐに対応して欲しいと主治医から連絡がありました。MRIで確認すると頸部の多発性椎間板ヘルニアのようです。この問題に対してPLDD(Percutaneous Laser Disc Decompression)プレドニゾロン(副腎皮質ステロイドホルモン)リリカ(プレガバリン)による治療を計画しました。外科用イメージガイド下で経皮的にC2-C3,C3-C4,C4-C5,C4-C5の椎間板腔にガイド針を刺入します。そのまま3DCTで適切に刺入されていることを確認し、レーザーファイバーで椎間板を蒸散します。この患者さんは1泊入院しましたが、なんと1週間後の再診時には歩行可能な状態にまで劇的に改善していました。PLDDのメリットは外科的切開を行うことなく低侵襲で椎間板ヘルニアを治療できること、さらに数カ所のヘルニアがある場合は同時に何ヵ所でも施術できることです。人医から獣医療への応用ですが、我々の治療対象の患者さんにも、人と同様に低侵襲な治療方法の提供を目指しています。

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