ダクタリ会

症例

顔面の皮膚肥満細胞腫に対する90度回転皮弁(Transposition Flap)

満細胞種のマージン確保のためには耳介全層切除(皮膚+軟骨)が必要であり、単純縫縮では欠損が大きく、変形・血行不良のリスクが高いので、90度回転皮弁(transposition flap)を選択した。理由としては

✔ 腫瘍学的安全性(十分なマージン)
✔ 耳介形態の温存
✔ 眼瞼機能(特に上眼瞼)の温存。

技術的注意点

✔耳介は血管が限局的→ 不用意な剥離は壊死リスク
✔軟骨断端は鋭利になりやすい→ 後の皮弁損傷を防ぐため、断端を整える

手技の流れ

✔側顔面〜頸部に90度回転可能な皮弁をデザイン
皮弁を挙上(皮下組織を十分含める)
時計回り/反時計回りに90度回転
耳介および顔面の欠損部を同時に被覆

重要ポイント

無理な牽引をしない
張力は皮弁基部ではなく、縫合線全体に分散
耳介軟骨と皮弁の間にデッドスペースを作らない
✔耳介欠損部・顔面欠損部を同時に閉鎖

美容的評価と本術式のメリット

✔耳介形態:実用上・外観上ともに良好
✔被毛再生も期待できる
✔腫瘍学的に安全(十分なマージン)
✔耳介の完全切除(pinnectomy)を回避
✔ 眼瞼・顔面機能を温存
✔ 美容的満足度が高い

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