ダクタリ会

症例

高齢猫の橈尺骨粉砕骨折

17歳の猫さんが、高所から落下してしまい、前肢を骨折して、痛がっているので、外科的に対応して欲しいと主治医から連絡がありました。橈骨骨幹中央部から近位にかけて粉砕骨折、尺骨の遠位に斜骨折が確認されました。また、一部の皮膚を骨が突き破り、開放骨折にもなっている様です。この問題を解決するために、橈骨へのOrthogonal Plating 、尺骨へのIMピンを計画しました。高齢であるため、骨癒合の条件は悪くなります。
したがって、自家多血小板フィブリン(PRF)とβ-TCPを骨折部位に埋入し、骨の再生と置換を促します。まずは尺骨内に1.6のTitanium IM Pinを刺入、橈骨のメインは2.0 のLocking Plate で骨固定を行い。粉砕部の骨片は1.5Locking Plateで挟み込む様な形で内側から整復固定を行いました。粉砕骨折、高齢、開放骨折と骨癒合には苦戦が強いられそうですが、手術以外にもレーザー照射、超音波治療など、骨癒合促進のために有効な機材もフル活用していきます。

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