ダクタリ会

症例

鼓室に発生した扁平上皮癌

Fブルドッグが左顔面神経麻痺および側頭筋の萎縮を主訴に紹介されました。MRI検査を行うと中耳で大きな腫瘤形成が見られ、骨破壊もともなっています。慢性的な外耳炎の治療を行なっていたことからも真珠腫性中耳炎が疑われましたが、病理検査の結果は鼓室胞扁平上皮由来の扁平上皮癌とのことでした。稀な腫瘍の一つであり、治療についてはエビデンスに乏しいのですが、現在は症状の緩和を期待して分子標的薬治療を行っています。

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