若くて、とても元気なワンコが椅子からジャンプした後に、後ろ足を着けなくなり、救急病院を受診したそうです。脛骨粗面剥離骨折が確定され、その後、主治医より骨接合術の依頼のため来院しました。
脛骨粗面が完全に脛骨より分離し、大腿四頭筋の牽引により、膝蓋骨が上方に変位していました。剥離した粗面を1.0mmのチタン合金製のWireで脛骨に再付着させました。（この若齢期において、テンションバンドの追加は禁忌とされています。）子犬にとっては辛いことですが、しばらくはサークルの中で安静が必要です。しかし、若いので早期に骨癒合することが期待されます。この部位の骨折は定期的に成長板へのダメージが生じていないか、X線検査でモニターしていく必要があります。