ダクタリ会

症例

CBLO #174

2歳の大型犬が東南アジアのある国で膝を痛めており、跛行が続いていたようです。日本に引っ越ししてこられたタイミングで精査を希望されました。エックス線検査と触診で前十字靭帯部分断裂を疑いました。関節切開術で部分断裂を確認したのでそのままCBLOで対応しています。さて、反対側の靭帯を痛める確率は?と聞かれることがあります。経験的には1年以内に50%、2年以内に80%と説明しています。原因は老化、変性、遺伝的要因、肥満、ホルモン、eTPAなどの危険因子について研究・議論されているようですが、この子は若いので遺伝的な要因が関与しているかもしれません。しばらく安静にしていただき、その後はリハビリテーションが重要です。今から何かできることはないか?と聞かれたら、長く続けられるサプリメントを与え、肥満にならないようにすること。できれば部分断裂の状態で処置をすると予後が良いので早めに受診してくださいと答えています。

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