症例

Renal Descensus and Cysto-Nephropexy 〜腎臓下方移動膀胱腎固定術〜

14歳の慢性腎機能障害で治療中の猫が急性悪化している。また、尿毒症性の発作も起こしている。とのことで主治医から連絡がありました。もともと腎盂腎炎、尿管結石のヒストリーがありました。日を追うごとに腎盂が拡張してきており、腎数値も徐々に悪化、尿量も減ってきている。外科的な対応ができないか?とのご相談。カリウムの濃度も危険な領域に達してきているとのこと。数時間で来院され、まずは血清カリウムを下げる努力をし手術のタイミングを待ちます。ある程度下がった時点で開腹し、4mm程度に拡張した尿管にアプローチしました。左腎周囲と膀胱を剥離し、マイクロサージェリーで過去の結石やデブリなどで炎症を起こした狭窄部位を切除し、拡張した尿管と膀胱を新吻合術を行いました。術後直ちに十分な尿量が確保され、術後72時間ほどで腎数値が徐々に低下しはじめました。術後8日目に慢性期の腎数値まで改善し、食欲も出てきたことから主治医のもとで継続治療を行うことになりました。腎盂の拡張や尿管の拡張について、定期的に超音波検査を繰り返し、緻密に診ていた主治医の判断によるところが大きいと思われました。       

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