動物の医療費は高い。本当の事を言うとそれは間違っています。動物の医療において病気の診断、外科手術、緊急外来の平均価格を人の医療と比較すると、コストはそれほど安くないにしても実施する内容は人の医療と何ら変わりがありません。また、動物病院には人で使う超音波装置、内視鏡システムそしてCTスキャンがあります。人の病院と同じような手術器具、薬、麻酔器を見ることは決して珍しいことではありません。そのことからも人と同様の診断・治療にはコストがかかります。日本では医師と同じ６年間の教育を獣医学部で受けます。また、インターンシップ、場合によっては専門医になるために厳しいレジデントトレーニングも受けます。米国では獣医師になるためには最低8年間の大学教育が必要です。これらを比較しても獣医師の給与は医師と比べてはるかに少ないのです。（※米国における人の病院と動物病院の平均価格の比較）